子宮筋腫、手術しました〜私の場合は〜

41歳既婚子なし、開腹で子宮全摘手術を受けました。 「私の場合は」を書き連ねるけれども、今困っている方の参考になれば幸い。 全体での記事の並びは、あっちへ飛んだり、こっちへ飛んだり、必ずしも時系列にはなっていません。 カテゴリの中では時系列に並ぶようにしていますので、順を追って読みたい方はカテゴリ別のビューをご利用ください。

あけましておめでとうございます。
やらなきゃいけないプロジェクトを数えたら大小5つ以上あり、個人的にもおみくじ大吉が出たのでいろいろ暴れてやろうかと思う新年、ぼちぼちとですが更新していくつもりですのでたまにおつきあいのほどを。
暴れてやろうなんて思いつくのは手術をして体調がよくなっただけではなく、精神面もよい状態だからでしょう。なんだかんだと私の人生には月経という現象が、障害物としてかなりのウェイトを占めていたようです。

このお正月は術後ということもあり、おとなしく過ごすことにしました。
毎年、近所の低山に歩いて登って、頂上のお寺に初詣するのですが、今年は(ロープウェイも運休のため)登山はやめておきました。初詣は地域の氏神様へ。
イベントといえば年越しクラシックコンサートと女子会くらいでしょうか(充分だよ)。
でも、今の体調だったら、台湾ぐらいは行けたな…。9連休だったのに…。

今、困ることといえば、傷周りがときどきかゆくなる程度でしょうか。まだテープを貼っているし、しかたないことかとは思います。
腹帯はもうまったく着けていません。昼間だけ、ソフトガードルを欠かさず履いています。サポートと言うよりも保温のほうが主目的かも。
まだ、基礎体温は測っていますが、12月はわりあいきれいな2相を描きましたので、卵巣機能も健康なようです。黄体期はむくみが出る、など、ちょっとした体調管理に便利なので、せっかく習慣付いていることでもありますし、基礎体温はこのまま測り続けようと思います。

ただ、お通じの状態があまりよくないのが気になります。どう考えても水分が足りていないような成果物。ここ数日は毎日、持って帰ってきたピコスルファートナトリウム(術前の半量)のお世話になっています…。
以前、たまたま『ためしてガッテン』で見かけたのですが、重い荷物を持つよりもトイレでいきむ方が腹圧がかかるんだそうですよ! いちおう、「腹圧のかかる作業はまだ禁止」とされている身としては、便秘は最も避けるべき状態なのでは…。どうにかしないといけませんね。 

入院日は、術前の処置でなかなか忙しかったです。

メインはお通じの処置ですね…。日頃出し惜しみ気味の私にとってはなかなかの恐怖でした。
まずは落ち着くなり、1回目の下剤を渡されました。これは「マグコロール」という、少しとろみのある薬。味はしょっぱいグレープフルーツ風味で、間抜けなソルティドッグでした(笑)。私は一気に飲めたけど、人によっては飲みにくいこともあるようです。

そして、夕食後に浣腸! 記憶にある限りは初めてです…(たぶん、子供のころには経験あるんでしょうけど)。
左を下に向かされて、液を入れてもらいます。さすが看護師さん上手です。
「5分我慢して」と言われましたが…ベッドの上で1分半、トイレに向かって15秒が限界ですorz しばらくトイレの住人になりました。普通にお腹を壊したときと同じような痛み、身体の冷えがきますorz
私は4人部屋で、同室にはもう一人同じ日に手術を受ける方がいましたが、もちろん浣腸は時間差なので、とりあえずその時間帯は部屋のトイレを独占しても問題ありませんでした。あとのお二人は手術を受けた日なので、トイレを使いませんでしたし。うまくできてました。
ここで役立ったのは「トイレに流せるおしり拭き」でした。公共の場所の洗浄便座って、使うのにちょっと抵抗がある…。しかもここ病院だし…。おしり拭きはありとあらゆるところを拭けるので、重宝しました。おすすめです。

下剤は寝る前にもう一度服用です。今度はコップの水に10滴垂らして服用する「ピコスルファートナトリウム」。これはよく効きます(だいぶ余ったので、残りは家で愛用しています)。とはいえ、術前に下剤のおかげで出たことはないのですが。
で、この薬、水に溶かしても無味無臭です…たいへん危険な薬ですね…。

浣腸は翌朝も。徹底的に出し切るシフトです。今回も1分半が限界でした。
ほとんど中身はなかったのですが、最後まで前日のお昼に食べた黒ごまが残っていました…きっと、手術中もごまは数粒お腹の中に残っていたに違いない。黒ごまパンを食べてから手術に臨むのはやめようと思いましたw

あ、病院によっては、看護師さんに「出したものチェック」を受けるようですが、私の病院では特になく、口頭で確認されただけでした。

うん、お通じのことだけでこれだけのボリューム! たいへんなメインイベントです。

そのほかの手術前日の処置は、アンダーヘアの処理、おへその掃除、内診の時に膣の消毒です。

毛とおへそは自分でしてきてもよかったのですが、どの程度すればよいのか分からなかったので、前夜の風呂上がりにおへそを綿棒で掃除だけしてきました。

結論から申し上げると、毛は前面を五厘刈りにする程度でよかったようです。次からは自分でできます(いや、もう開腹はたくさんです)。しかし、介護を受けることを視野に入れると、レーザー脱毛とか考えた方がいいかなー、とも思えてきました…。
おへそはだいたいきれいだったようです。

毛やらお通じやらでなんとなく気持ち悪いのですが、シャワーがなかなか浴びられずちょっと困りました。シャワー室は早い者勝ちで男女1室ずつ。利用できるのが17時までなのですが、処置を終えたらぎりぎり(そもそも浣腸には間に合わない)。浴槽付きの浴室がこの日は男性の利用日だったため、1室のみのシャワー室、なかなかタイミングが合わないのです。結局この日は髪が洗えず、身体を流すのみ。手術当日の午前中にちょっと無理やり気味にシャワーを使わせてもらいました。このあたり、作戦を練っておいたほうがいいかもしれません。個室なら問題ないんですけどね。

さて、いよいよ入院です。

入院は14:00からでした。
前日まで仕事に行っていたので、午前中は家の片付けをして、昼食と買い物を済ませてから一人でタクシーを使って病院に行きました。

実は、2日ほど前から生理が始まりかけており、病院に着いた頃には腹痛が強くなっていました。ロビーでロキソニンを飲んで、ぐったりしていました…。が、社会人の悲しき性、他人と話すときはできるだけがんばってしまうので、特に誰にも気遣われることなく。

入院1日目に行ったことを時系列でご説明していきましょう。
  • 入院手続き。窓口で書類を提出し、保証金を預けます。事務職員さんが病棟まで案内してくれました。
  • 病棟に案内され、スタッフステーションで看護師さんに引き渡されます。ここでバーコードのリストバンドを着けます。これは利き腕に着けました(反対側は点滴をするため)。
  • 部屋に荷物を置くと、着替えをせずに病棟を案内されました。そのまま体重を測ったから…重いよ…。
  • 着替えて、クリニカルパスに沿って入院中の予定の説明。麻酔科で説明されたのと異なり、7時以降絶食、10時以降絶飲と発覚。朝ご飯はなしか…。弾性ストッキングのサイズも測ってもらいました。
  • 1回目の下剤服用。このあたりから術前ぽくなってきます。処置について、詳細はエントリを改めて書きますね。
  • 毛の処理とおへその掃除。
  • 主治医の診察(内診)。入院中はスタッフステーション内の部屋で診察を受けますが、ここの内診台は平らなベッドに足置きが付いているタイプで、術後、乗るのが非常にたいへんでした。
  • 手術室の看護師さんとスタッフステーション前で挨拶。手術の説明を受けました。あれ、彼女にはベッドのところで問診も受けたのに、手術前日だったか当日だったか記憶が曖昧…(アレルギーのことなど聞かれました)。
  • 売店に弾性ストッキングを買いに行ったり、さっとシャワーを浴びたり。この時点でもう17時前、けっこうばたばたします。
  • この頃に夫が病院に到着。手術同意書に家族のサインが抜けていたため、ここでサイン。
  • 18時には夕食です。
day0_dinner
魚の煮付け! That's 病院食!(勝手なイメージ)
春雨サラダとかカボチャの煮物とか、意外と繊維質豊富な副菜です。手術前日も、ごく普通の食事が出るんですね。
なかなか美味しゅうございました。
  • 夜の回診時に、婦人科部長と執刀医に初めて会いました。この病院は婦人科のドクターが3人なので、これで全員確認、と(主治医は副部長。部長・副部長・平と、シンプルな? 組織)。皆さん丁寧な方でひと安心。担当麻酔医もこの時間帯に来られました。外来の時とは違うドクターです。
  • 20時に、噂の浣腸です。
  • 一騒動終えたらもう消灯時間(21:00)、眠剤と下剤を飲んで就寝です。
結局、この日がいちばん密度の濃い日だったような気がします。

今回私のかかった病院には産科はないのですが、 なぜか近隣にはベビーザらスや西松屋が完備、という土地柄でした。若い世帯が多いんでしょうか。

生理用ショーツの代わりに産褥ショーツを西松屋で購入したのは前述のとおりですが、ついでにデカパンとしてマタニティショーツも購入しました。妊娠したことがなかったので知らなかったのですが、4ヶ月から臨月まで着用可能って、ものすごくフレキシブルにできてるものなんですね…。術後腹帯をしているお腹にはちょうどよいカバー力です。しかもお安い。関西なので「生まれたときから西松屋」育ちなのですが、まさかこういうときにまたお世話になるとは思いませんでした。

さらに、ベビーザらスに行ったら「妊娠が分かってすぐ(2、3ヶ月)から臨月まで」というショーツも発見。それってほとんどお腹は普通の状態からのスタートですよね。こりゃまたフレキシブル、と思い、こちらも購入。結局、術後からこちらは3枚のマタニティショーツと無印良品の腹巻き付きショーツで回しております。快適です。

このように、婦人科の手術準備にはマタニティ用品超おすすめ(腹帯も西松屋にしようかと思ったくらい)なんですが、よく考えたら、私って「妊娠回数0」「当然子供なし」「子宮全摘」って、ベビー用品ショップに行くにはかなり厳しい境遇の持ち主でしたw
本人はその件については、すっかり自分の中で(かなり前から)折り合いが付いていて、わりと気楽にとらえているので問題ないのですが、あまり軽々しく他人様には勧めにくいですね。デリケートな問題ですしね。

なお、ベビーザらスに行った本来の目的は、↓のウエットティッシュのふたを買うためでした。
「Bittatto(ビタット)」といって、詰め替え用のパックに貼り付けて使うふたです。これを付けると乾燥をしっかり防ぐことができてたいへん便利。家用、病院用(あとで職場用にしました)、おしり拭きナップ用と3つも購入してしまいました。紹介していた新聞ではトイザらスやベビーザらスでしか売ってないような感じで書いてあったけど(だからわざわざ行った)、楽天やAmazonでも売ってました。入院グッズとして超おすすめです。

11日の水曜日から職場復帰しました。
私の会社は病気欠勤からの復帰条件が「フルタイムで週5日働けること」なので、時短などはなしです…。

とりあえず今まで、普通に働けています。
デスクワークですしね。

今年いっぱいは体調を理由にめんどくさいサラリーマン飲み会はご辞退申し上げようと思います(笑)飲みに行ける体調ですけど…。

しかし、あれだけ順調だったお通じがぴったりなくなって、少々焦っています。
ストレス、タイトな時間の流れ方、おそるべし。
ライフワークバランスとは、うまくお通じがある生活のことだと思いました…。

このページのトップヘ